オレンジヴォイスファクトリー

富山発信の音楽情報サイト:オレンジヴォイスファクトリーは富山のアーティストを応援します!

「富山の音楽シーンを盛り上げたい!」と、日々奮闘中のオレンジ・ヴォイス・ファクトリー。その事業の一つとして、2009年4月からOravoスタッフが自信をもってオススメするアーティストを招き、毎月1回フォルツァ総曲輪を舞台に開催している音楽コンサートシリーズが「Oravoの音楽」だ。 実は「Oravoの音楽」には、“音楽を通して賑わいを創出し、富山の中心市街地活性化に繋げたい!”という想いも込めてある。そのために開催場所を“まちなか”のフォルツァ総曲輪にしているのだ。しかし! “点”で毎月イベントを行なっているだけではもったいない! もっと“まちなか”と繋がりたい! 音と富山をキーワードに人が繋がっていけたら…そんな想いで、今回からスタートする連載企画「おとやまつなぎ」が立ち上がった。毎月、“まちなか”の皆さんを中心に人から人へと繋ぎながら、登場していただく方に音楽を含め、様々な話を訊いていく連載企画! 「音」と「富山」で「人」が繋がっていく「おとやまつなぎ」。さて…“おとやまつなぎ”はどこまで繋がっていくのか? 乞うご期待!!!!!
「店を始めることへの敷居が自分の中で低くなったっていうか…だから、こんな状態の店になっちゃってるんだけど(笑)」
【vol.5】山崎 浩樹さん(堤町通り「AFTER ALL RECORDS」MANAGER)
都会の路地裏にありそうな店構え、店内に入ればご機嫌なミュージックが鳴っていて、店の人と音楽の話も含めた“無駄話”を延々としてしまう…そんな店が、今回話を訊いた山崎さんのお店「AFTER ALL RECORDS」。国内外問わず、いわゆる「インディーズ」と呼ばれる音源を中心に、古いものから新譜までが揃い、居心地良く見やすいレイアウトながら整然としすぎていない店内。店には人柄が出る…という言葉の意味を痛感するほど、店全体には、山崎さんが大切にしてきたコト、経験も含めた“インディペンデント魂”が漂いまくっている。
インディペンデントの心意気を感じる歩き方

●前回の吉川さんから「音楽話なら、この人!」と、ご紹介いただいて…そりゃ、CD・レコード屋さんですから、間違いないぞ!と(笑)。

山崎:アハハハハ(笑)。僕はUターン組なんですよ。高校卒業後に県外に出て、東京で会社員をして、名古屋で中古盤や輸入盤を扱ってるレコード屋で働いて、今から12年くらい前に約15年ぶりで富山に戻った。それと同時に、今の店を始めたんです。

●若い頃からレコード屋をやりたい、って思ってたんですか?

山崎:それは無かったなぁ。県外に住み続ける気は無かったから、年齢のことも考えて「とりあえず帰るか」ってUターンを決めて。それから「富山で何をしよう?」って考えて“就職活動”と“多少ノウハウはあるから店をやっちゃう?”っていう2つの選択肢が出て…二択の結果が今(笑)。

●そうなると、店も、社会人として富山で働くってことも、ゼロからのスタート。

山崎:寧ろ、マイナスからのスタート(笑)。住む場所を探して、同時に店の場所も探して…富山に帰ってくるときは全てにおいて、かなりバタバタしましたよ…お金もかかるし(笑)、細かい作業も多かったし。

●家探しと引越しだけでも大変なのに!しかも、山崎さんのお店はインディーズの音源も多いし、古いのもあるし、洋楽もあるし…スタート時は商品集めも大変そう。

山崎:そこは、前職である程度のノウハウがあったから何とでもなるかな、って思ってて……安易な考えだったんだけど(笑)。でも、どこからでも持って来られると思ってたし、扱ってる商品もどっちかっていうと国内外問わず、メジャーではないトコロから出てる商品が多いでしょ?だから、諸事情で仕入れられないってモノは少なかったんだよ、当時は。今となっては、何でこんな商売をしてるんだろうって思うときもあるけど(笑)。

●アハハハハ(笑)。そんな山崎さんが元々、一番最初に音楽に興味を持ち始めたのは?

山崎:中学生くらいからクラスで“アーティストや音源の薦め合い”が流行る時期があって…誰もが通る道かもしれないけど(笑)。でね、当時ってTVやFMラジオで洋楽が流れることが多くて。FMラジオなんて、特集でアルバムの収録曲のほとんどを流してくれる番組もあったし(笑)。多分、今の若い子たちが「My Space」で音源をチェックするのと同じような感覚で、俺らはFMのラジオにかぶりついてチェックしてたんだよ。

●そうやってハマっていくと、もっと知りたい!って欲が出てきますよね?

山崎:出る。そこで、田舎の少年だった僕が真っ先に考え付いたのは本屋さんに行くこと(笑)。当時、色んなジャンルの音楽雑誌がたくさん出てて。その中の『DOLL』っていう日本のハードコアやパンクを中心にやってた雑誌に、僕が欲しかった情報が多く載ってたんです。それを見て「こんなの、富山じゃ買えないから通販するしかない!」って…ことで、中学生の終わり頃からは、通販で欲しいものを手に入れていく時期がやってきたわけです(笑)。

●『DOLL』が情報源ってことで想像できますが(笑)、お取り寄せしてたモノは?

山崎:日本のインディーズでハードコアやパンクがメイン…THE STALINのアルバム『trash』が出た頃だったなぁ。『DOLL』のレーベルで「シティー・ロッカー」っていうのがあって、そこから出てたオムニバスとか…色々と細かいモノを通販で手に入れてた。

●THE STALIN!!!遠藤ミチロウさんがボーカルの伝説バンド!…実は『trash』、私の生まれ年(1981年)に発売されてます(笑)。

山崎:時の流れを感じる(笑)。多分、この1枚を通販で手に入れたことが、その後、音楽にノメりこんでいくキッカケだったと思うし、それが繋がって今の商売に結びついてる気もしますね。

●その後、大人になって都会へ…色んな音源を実際に物色しながら買える環境ですよね?

山崎:その通り!東京にいた頃は、仕事帰りに下北沢で音源を物色して…子どもが駄菓子屋でお菓子を買うような感覚で買ってた記憶がある(笑)。その後の名古屋生活もだけど、県外のレコード屋を色々と見てきたから、自分で店を始めようと思ったときにイメージも沸いたんだと思う。

●店内の雰囲気や店構え、品揃えも含めて?

山崎:地方で店をやるときって…大袈裟に言うと“店構えがちゃんとしてないとお店としても認めてもらえない”みたいな空気が漂ってるときもあるんです。でも、やっぱり都会で色んな店を見てみると「こんなんで良いのか!?」って構えの店もたくさんあるでしょ?(笑)。だから、そういう点では、店を始めることへの敷居が自分の中で低くなったっていうか…だから、こんな状態の店になっちゃってるんだけど(笑)。

●いやいや、整然と並んでるわけじゃなくて、山崎さんの色が出てる感じが良いんです!(笑)。店をやっている中で、山崎さんが大切にしてることは?

山崎:やっぱり、お客さんと話すこと…扱ってる商品の話以外の“無駄話”も含めた会話かな。その中から、自分の中で“次のヒント”を見つけたりも出来るから“無駄話”は、今後も大切にしたい。店そのものは、基本的に今の感じと変わることは無いと思うけど、 “無駄話”をしたりして繋がったバンドマンが増えてきてるから、現場を活性化させるためにも、ライブ企画を今後やってみたいと思ってます!

 

Interview:ema iwata

AFTER ALL RECORDS
(アフターオールレコード)
住所:富山市堤町通り2-2-18
TEL:076-422-8191
営業時間:12:00〜20:00(水曜休)